[皮脂重要説]赤ちゃんの肌は脂に包まれて生まれてくる
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生まれたての赤ちゃんは、皮膚も薄く、バリア機能もまだ弱いんです。
なのに、まだ自分で皮脂を出すことができません。
そこで赤ちゃんは「胎脂(たいし)」をまとって生まれて来ます。
白いチーズのような脂です。
この「胎脂」が皮脂の代わりに赤ちゃんの肌を守ってくれています。
かつて赤ちゃんは生まれてすぐ「産湯」につかるのが習慣でした。
近年、産湯習慣は減っているようですが、一日目から沐浴というのはまだ多いようです。
「胎脂」の大切さを理解している医師や助産師さんは、生後しばらくは「胎脂」を肌の上に温存し、沐浴は5日目頃から始めるということです。
これは「ドライテクニック」と呼ばれます。
まず、湯につかることによる赤ちゃんの体力消耗を避けることができます。
そして重要なのは「ドライテクニック」によって湿疹などの皮膚トラブルを大きく減らすことができるということ。
赤ちゃんも大人も、肌の健康を保つには脂・皮脂がとても重要なんですね。
清潔志向がどんどんエスカレートしている現代。
それに比例するように、アトピーなど肌の弱い人も増えています。
乳幼児の頃に清潔を心がけるあまり皮脂を落とし過ぎると、皮膚が弱くなってしまいます。
そして、そのまま将来の肌にも大きく影響していきます。
ベビーバスに溶かして使う沐浴剤やベビーソープも合成界面活性剤が使われていないか注意して選びたいですね。
そこは大人と同じ。いや大人以上に。
できるだけ純粋な石鹸か、状態によってはお湯のみの使用がおすすめです。