肌に必要なのは「保湿」ではなく「保脂」です
スキンケアといえば「保湿」が重要視されます。
美容雑誌も美容関係者の多くも「保湿」の大切さを強調します。
肌に水分を入れるとしっとりする、と化粧水をたっぷり使われている方も多いと思います。
でも、本当に大切なのは、実は「保湿」ではなく「保脂」。
油分補給ですね。
赤ちゃんと高齢者の肌の最も大きな違いは「皮脂量」です。
「若い時はシャワーを浴びても、丸い玉のような水滴が肌の上で弾かれてたのにな…」
よく聞くフレーズです。
私も言ったことあるかも(笑)
水滴が肌で弾かれるのは、しっかり皮脂が分泌され、肌が皮脂膜のベールで包まれているからなんです。
決して肌の水分量がいっぱいだから水を弾くのではなく、油(皮脂)によって弾かれているんですね。
健康な肌は、バリア機能が働いているから水分を弾くんです。
皮脂膜が形成されていると、体内の水分の蒸発を防ぐので、自然と保湿されます。
肌しっとり。しわもできにくい。
若々しくいられるわけです。
しかし女性は年齢とともに皮脂の分泌量が減り乾燥肌になりやすくなります。
そこでどうしても「保脂」が必要になってくるのです。
お肌の曲がり角は25歳だと言われますが、今は22歳くらいに下がってきているようです。
化粧を始める年齢が早くなっているのが原因と言われています。
メイク化粧品や、それを落とすクレンジング・洗浄剤には合成界面活性剤が使用されているものが多いです。
合成界面活性剤の作用で、若い頃から皮脂を流出してしまったり、肌表面のバリア機能を壊されたりしています。
そのせいで、早くから乾燥肌になりやすいのです。
つまり、肌が老化しやすくなっているということ。
とにもかくにも、皮脂の分泌が減ってくると、クリームによる「保脂」で補っていくことになります。
不安でクリームをたっぷり過剰に使われている方もいらっしゃいますが、必要量をきちんと見極め調整した方が良いです。
クリームは必要な場所に必要な量だけを使用すること。
過剰に補給すると、皮脂を分泌する機能がさらに衰えていってしまいますので注意してください。