乾燥肌の元「クレンジングオイル」は油でメイクを落としているわけではない
私が使っている無水型のコールドクリームは、油のみで構成されており、油の力でメイクを落とすというものです。
「油」を使っているので、クレンジングオイルと混同される方がいらっしゃいます。
クレンジングオイルも、発売された80年代当初「油汚れは油で落とす」的なコピーを謳っていた記憶があります。
日本で最初クレンジングオイルを発売したのはメイクアップアーティスト系のコスメブランドだったこともあり、当時はスタイリッシュなイメージもありました。
実際、厚めのメイクでもスルスル落ちるし、水で流せて便利。
その内、色んなメーカーから発売されるようになりました。
が、次第に「クレンジングオイルは肌が乾燥する」という声が出て来ました。
「老いるクレンジング」なんていう方も。
一番しっとりしそうなもので肌が乾燥するなんて、これ如何に?
もちろん、オイルというものが肌を乾燥させるというわけでは決してありません。
「クレンジングオイル」で肌が乾燥するのは、クレンジング剤の中で最も合成界面活性剤の使用量が多いからなのです。
実は「クレンジングオイル」は油の力ではなく、合成界面活性剤の力でメイクを落としているというわけだったんです。
この合成界面活性剤がメイクと一緒に皮脂もがっつり落とすので、お肌が乾燥しちゃうんですね。
お肌が乾燥すれば、肌は老化しやすくなります。
油というのは基本的に水と混ざり合うことはありません。
しかし合成界面活性剤が存在すると水と油がきれいに混ざり合います。
「クレンジングオイル」が水でキレイに流せるのは、合成界面活性剤がしっかり入っているからできること。
「クレンジングオイル」でマッサージする方がいらっしゃいますが、これは肌に大きく負担がかかりすぎます。
おすすめできません!
今は洗浄系化粧品に保湿剤を加えてあるものが増えています。
これを良いことだと思って使用している方もいらっしゃるでしょう。
しかし、これでは皮脂を落としすぎて乾燥肌になっていても、すぐには気づくことができません。
保湿剤でごまかされてしまうからです。
さらに、その保湿剤自体が合成界面活性剤である場合さえあります。
合成界面活性剤は水を逃がしにくい性質も持っているからです。
洗い上がりしっとりしていても、肌にいいはずがありません。
無水型コールドクリームは合成界面活性剤を使用しない油100%。
水では流すことができません。
蒸しタオルで拭き取ってからでないと洗顔できない。
手間はありますが、それは安全な印でもあります。