日本女性「鉄不足」危機!ひょっとしてあなたも隠れ貧血では?
私は幼少の頃から貧血ぎみで苦労してるのですが…
実はなんと、日本の女性の大半は鉄分が不足しているらしいです。(たんぱく質も不足)
女性は毎月、月経で鉄分を放出しています。
また妊娠・出産となると、そこでも鉄分を多く必要とするからです。
『うつ・パニック「鉄」不足が原因だった』 を書かれた精神科医 藤川先生は、うつやパニック障害の女性患者の多くがタンパク質・鉄分不足であることに気付きます。
「高タンパク・低糖質食+鉄剤」療法を取り入れたところ、うつ・パニックが完治するようになったそうです。
産後うつなどは、まさに鉄不足が原因である可能性が高いということでしょうか。
鉄は神経伝達物質の生成にも必要なので、不足するとセロトニンやドーパミン、ノル・アドレナリンなどが作られなくなり、気分が落ち込みやすくなるというわけです。
うつ・パニックだけじゃない。鉄が不足するとどうなる?
人間は鉄なしでは酸素を身体中に運べませんし、エネルギーの代謝を維持できません。
鉄が不足すると
- 頭が重い、頭痛
- めまい
- 耳鳴り
- 身体がだるい
- 疲れやすい
- 眠い
- イライラ
私にとってはよく経験していた症状です。
海外の鉄不足対策
諸外国て比べても日本女性の鉄不足は深刻。
え?なんで日本女性?
海外の女性は?
海外の女性だって、月経・妊娠・出産あるでしょう?
実は欧米を中心とした50カ国以上では、鉄分補給対策として食品に鉄分を添付しています。
- 米国・英国・カナダ・トルコ・タイ・スリランカ:小麦粉
- メキシコ:トウモロコシ粉
- フィリピン:米
- 中国:醤油
- 東南アジア諸国:ナンプラー
日本では鉄不足への認識が甘いため、隠れ貧血が!
「私は健康診断で貧血じゃなかったから大丈夫!」と思っている方もご注意!
なぜなら普通の健康診断の血液検査では赤血球の中のヘモグロビン値のみで、貧血か否かを判定しているだけからです。
体内の鉄分は
赤血球の中のヘモグロビン:約70%
フェリチンと呼ばれる貯蔵鉄:約30%
血液中のヘモグロビンが不足すると、フェリチンから鉄分を支給します。
つまり、
ヘモグロビン=手持ちのお金
フェリチン=貯金箱
日本女性の大半はこの貯金箱ーフェリチンが少なくなってなっているもよう。
こんな大事な貯金箱ーフェリチンですが、なぜか日本ではあまり重要視されません。
健康診断レベルの血液検査では、調べてもらえないことが殆どでしょう。
日本では鉄不足への認識が甘いため、多くの人が自分の鉄欠乏に気付いてないのです。
隠れ貧血とも言われています。
私も大人になって貧血治療をしていた時に、初めてフェリチンの存在を知りました。
病気でもしないと、なかなかフェリチン値を調べるチャンスがないですね。
日本ではフェリチン基準値が低い
日本では女性のフェリチン基準値は5〜157ng/ml。
しかし欧米では100ng/ml以下で貧血扱い。
40ng/ml以下だと妊娠は許可されないそうです。
日本の女性はフェリチン値が低くても「健康扱い」になっている場合があり、身体に負担がかかっているかもしれませんね。
鉄分不足はうつやパニック障害以外に、月経前症候群や様々な不定愁訴が起こったり、妊娠も難しくなるということ。
気になる方、調子の悪い方は、一度病院でフェリチン値を調べてもらってはいかがでしょうか。