心を揺り動かす高橋大輔選手の演技〜全日本フィギュアスケート選手権2018
全日本フィギュア選手権は、残念ながら今年も羽生選手不在でした。
その穴を埋めるかのようにレジェンド高橋大輔選手が出場し、心躍ったフィギュアファンは多かったのではないかと。
ジャンプミスはあったものの、高橋大輔選手の表現力、ステップは相変わらず魅力的で心持っていかれます。
うっとりさせられました。
色んな方がおっしゃっていますが、顔、腕〜指先の使い方は、本当に素晴らしいです。
特に手首〜指先の柔らかい繊細な動き。
その動きで見る者の心を揺り動かしていくよう。
その指先からは何かを発しているのではないかと思うくらい。
今回世界選手権を辞退されましたが、もう少し続けて欲しいし、もっと見ていたいなと思いました。
そして宇野昌磨選手すごかったですね。
傷めた足首が心配で、祈りながら見てしまいましたが、ものすごい気合いの入った、鳥肌の立つような演技でした。
彼は演技の直後は瞳孔が開いたような目をしていますが、今回は通常の目に戻るのに時間がかかったような気がしました。
相当集中していたんだなと思います。
若い男子選手の演技・表現を見ていると、高橋選手に憧れ、影響を受けている人は多いのではないかと感じました。
宇野選手も憧れは高橋選手だったはずです。
でも宇野選手の場合はシニアに来る以前から、その表現に宇野独自のものがしっかりと存在し、既に唯一無二状態でした。
トップになるべくしてなった人ですね。
女子で注目したのは、やはり紀平梨花選手。
今回は靴の影響でショートは思うようにいきませんでしたが、フリーは素晴らしかったです。
彼女はジャンプにしても表現にしても、安定していて全てに余裕が感じられます。
まだまだ伸びて行きそうだということを考えると、本当に楽しみです。
惜しくも表彰台にはのれませんでしたが、個人的に大好きなのが三原舞依選手。
彼女の演技は人の心を柔らかく、やさしい気持ちにさせますね。
またジャンプが美しい。
彼女がジャンプすると、毎回私の頭の中ではシャラーンと鈴の音が聞こえます。
ジュニアでは横井ゆは菜選手が気になりました。
演技も良かったですが、声低めでキャラクターが個性的。
楽しみな選手。
最後に。エキシビションでの田中刑事選手が、とても良かった。
「ジョジョの奇妙な冒険」
プログラムがぴったりはまってて、彼らしさを初めて見た感じがしました。
試合じゃないから、あれだけのびのびできたのかもしれませんが、試合でもあんな感じの田中選手を見たいな。