美肌とは「角質」の美しさ

肌に水分や栄養を与えるという加算式美容法は人気がありますが、美肌を保つのに一番大切なのは「クレンジング」です。
メイクや毛穴の汚れを落とすのはもちろんなのですが、古い角質を落とすということがとても重要です。
古い角質は本来なら垢となって剥がれるべきもの。
顔の上にいつまでも垢をつけておいてはいけません。
美しく健康な肌の持ち主というのは、古い角質がきちんと剥がれ、フレッシュな角質が瑞々しい輝きを放っています。
肌の美しさとは角質の美しさであると断言できます。
角質とは
表皮の一番奥には、肌細胞を生み出す母細胞があります。
肌が健康な時、母細胞は次々と新しい細胞を生み出します。
細胞はすこしずつ形と役目を替えながら、上の細胞を押し上げていきます。
そして最後には肌を守る「角質」となります。
役目を終えると、古い角質は新しい角質と入れ替わるため、あか(垢)となり剥がれ落ちます。
この入れ替わり(新陳代謝)をターンオーバーといいます。
角質の役割
●バリア機能
角質は外から受ける刺激、雑菌や細菌、熱や紫外線などから肌や体を守ります。
●保湿機能
肌からの水分の流出を防いでいます。
年齢を重ねると血行・代謝が落ち、肌のターンオーバーが遅れ、古い角質が剥がれにくくなりやすいです。
しかし加齢だけでなく、ターンオーバーは生活習慣・栄養状態・スキンケアの仕方にも左右されます。
古い角質がきちんと剥がれないと、どうなる?
古い角質がきちんと剥がれていないと、下記の原因になることがあります。
- 肌が厚くなる(角質肥厚)
- 毛穴が目立つ
- うるおいがなくなる
- 小じわ
- くすみ
- たるみ
- 大顔
- ニキビ
肌が厚くなる
古い角質がたまってくると、当然肌が厚くなり、透明感がなくなります。
毛穴が目立つ
古い角質がたまっている場所は毛穴が目立ちます。逆に言うと毛穴が目立つところには角質がたまっているということ。
毛穴まわりの古い角質は穴を拡げるような形や、穴の縁を盛り上げる形で蓄積していきます。
乾燥して柔軟性もないので、その穴が締まることはないです。
うるおいがなくなる
古い角質は乾燥しています。
角質層が厚くなると、肌内部から出る天然保湿因子が表面まで届かなくなるからです。
小じわ
古い角質は乾燥しているので、皺が寄りやすく、またその皺が固定化しやすくなります。
くすみ
日焼けや何らかの刺激によりメラニンで守られた肌細胞が、いつまでも垢となって排出されず、肌表面〜内部に留まります。
たるみ
古い角質がたまると、その分肌が重くなります。キメもゆるみ、肌がたるみやすくなります。
大顔
古い角質がたまると、顔の形が替わっていきます。
フェイスラインにたまると、顔が大きくなっていきます。
にきび
オイリー肌はニキビができやすいです。
古い角質が剥がれないと、毛穴の穴を塞いでしまいます。
そうすると皮脂が毛穴の中に閉じ込められたまま酸化。アクネ菌のエサとなり毛穴が炎症を起こします。
古い角質を剥がして美しい素肌を
古い角質を剥がす方法は、スクラブ洗顔、ピーリングなどもありますが、これらの方法は必要以上に角質を剥がしてしまう恐れがありおすすめできません。
私がコールドクリームでのクレンジングをおすすめしているのは、古い角質のみを少しずつ剥がして行く安全、かつ手軽な方法だからです。
角栓の存在もありますので、肌の状態によってはそれなりに時間はかかりますが、健康で美しい肌を取り戻していける方法です。
角質の美しさは、水分や栄養を与えるという方法では作ることができません。
参考記事:図解!コールドクリームでクレンジング:使い方とコツ
古い角質がきちんと剥がれれば、その下からはフレッシュな角質が表れます。
フレッシュな角質は本当の意味で素肌を美しく見せてくれます。